ReJAPON 日本語版・ 質が高い日本の伝統産業に、現代の感性を加え、新たな価値観を創出するReJAPONブランドを海外に向け発信します

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株式会社 箔一

Coporate Profille

 箔一は、1975年に浅野邦子会長が設立した金沢箔の総合メーカーです。金沢箔の製造から金箔工芸の加工・販売まで一貫した体制で、伝統産業である金沢箔をあらゆる分野に普及させようと新商品の開発に取り組んでいます。特にオリジナル性の追求と自社ブランドの確立に力を入れており、現在では数千アイテムの商品を自社工場で企画・生産し、国内だけでなく海外へも商品を提供しています。金箔製造の副産物である箔打ち紙が京都の舞妓さんに「あぶらとり紙」として重宝されていたことから、日本で初めて発案した「金箔打紙製法あぶらとり紙」は、同社の大ヒット商品です。

Story

 金沢の金箔の生産量は、国内で98%以上のシェアを誇っています。旧前田藩の文化育成政策により、能登・加賀地方では、輪島塗、山中漆、九谷焼、加賀友禅など数多くの伝統工芸が育ちました。金沢箔もその一つで、能登屋佐助や箔屋佐助といった名匠たちの功績によりさらに発展を遂げました。その後、幕藩体制の崩壊による箔の統制解除で、金沢箔は地場産業としての独占的な地位を確立。箔の製造に適した金沢の気候風土と職人たちの卓越した技が、金沢箔の伝統を守っています。

Interview

 当時の金沢箔は、主に仏壇や漆器の装飾に使われる素材産業でした。オイルショックを機に箔一を創業した時から、伝統を伝統で終わらせてはいけないというポリシーがあり、常に逆転の発想で業界の常識を覆し、新分野を確立してきました。現在は工芸品だけでなく、食品・化粧品・建材などにも事業を展開しています。伝統を守りながらも先進的な技術を活かし、現代のライフスタイルに合うような商品を開発・販売していきたいと考えております。

Recommendation

 同社オリジナルの「千筋流水(せんすじりゅうすい)」は、飾りとしても実際に料理を盛りつけても美しい金沢箔の工芸品です。実用品と装飾品としての用途を兼ね備えており、正月や祝いの席で華を添えます。ラインナップは、大皿(税込み3万6750円)、三段重(同4万2000円)、大小フリーカップ(同1万5750円)の3種類。銀箔仕様もあります。素材となる栓(セン)や栃(トチ)の木地に円を描くようにいくつもの細い筋を彫り金箔を加飾し、巧みに轆轤(ろくろ)をコントロールしながら研磨して筋を浮かばせ、金箔と調和させます。自然に水が流れるような躍動感をイメージさせる高低差を付けた透明感ある盛り上げ技術と金粉加飾には、卓越した職人の技が必要となります。
このほか同社は、金箔工芸の高い技術を活かし、食器類だけでなく万年筆やUSBメモリーといった小物類、九州新幹線や成田空港旅客ターミナルの内装などにも採用されています。また、金沢箔の情報発信地として同社直営店舗を金沢市内だけではなく、南青山にも設け、金沢箔の高い技術を守りながら普及することに貢献しています。

株式会社 箔一

HAKUICHI Inc.

URL: http://www.hakuichi.co.jp/
住所: 石川県金沢市森戸2丁目1-1



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